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【相続の基礎知識・その他】相続分の譲渡とは?

共同相続人の1人は、遺産分割の前に自分の相続分を他人に譲渡することができます。相続分とは、プラス財産、マイナス財産を含めた全ての遺産に対する相続分の一定の割合であり、特定の不動産など遺産を構成する個々の財産の共有持分権の移転をいうのではありません。また、相続分は相続財産に対する一定割合ですが、相続人としての地位に等しいものです。

(1)相続分の取戻権
相続分の譲渡は相続人の地位の譲渡ですから、譲受人は相続人と同じ地位に立ち、相続財産の管理はもちろん遺産分割協議にも参加できます。しかし、譲受人が第三者である場合は、遺産の管理においてトラブルの元になることが考えられます。そのため他の相続人の一方的な意思表示によって、その価額および費用を償還して、その相続分を取り戻すことが認められています。ただし、この権利は、1ヵ月以内に行使しなければなりません。

(2)取戻権の要件
《1》無断で譲渡したこと
他の共同相続人全員の同意を得て譲渡したときは取戻権はないと解されています。

《2》第三者への譲渡であること
共同相続人の1人に譲渡した場合には取戻権は認められません。

《3》相続分譲渡が遺産分割前にされること
遺産分割後は、各人の財産となるので相続分の譲渡にはなりません。